2024年06月23日
「民藝」
いつもアルモントイン東京日本橋のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今月も東京の展覧会情報を伝えさせて頂きます。
今月30日までに世田谷美術館では『民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある」が行われています。
残り時間が少なかったため、他に行くチャンスがないと考えて一昨日梅雨の大雨の中で行って参りました。
民藝運動というのは昭和時代前期の頃、哲学者の柳宗悦の影響で誕生した運動です。
民藝の特徴は無名の職人が作った雑貨、日常的なものに美を見出すことです。柳宗悦は1920年代から1930年代に渡って日本各地をめぐって、陶芸品や様々な雑貨を集めて、元々全く評価されず「美術」として扱われていなかったものに目を向けました。当時の美の価値観を大きく揺るがしたと言われています。現代の日本各地の他に朝鮮半島と台湾の雑貨も高く評価し、バーナード・リーチというイギリス人陶芸家と長く協力しました。
私は民藝に関しては知識が全くなかったのですが、行ってみたら惹かれてしまいました。
元々は大正時代と昭和時代前期の建築がとても好きですから雑貨やインテリアについてもっと知りたいという気持ちがありましたが、期待していたよりも面白くて今回も展覧会の図録を購入してしまいました。
私が最も感動したのは、全く無関係の地域と全く違う時代の作品を同じ部屋に一緒に集められていたが、相性が抜群だったため違和感が全くなかったということです。
このように洗練された世界に出会ってよかったと思います。
残り一週間ですが、戦前のインテリアが好きな方に是非お勧めいたします。
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