2021年01月27日
高瀬川
木屋町通りのすぐ側に流れている小さな川、高瀬川。
こちらは江戸時代初期に、商人である角倉了以・素庵父子が京都の中心部と伏見を結び物流を盛んにするために、1611年に開削した人工川で、森鴎外作の『高瀬舟』の舞台でもあります。
そして、開削して以来1920年までの約300年間、京都―伏見間を結ぶ主要な物流手段として多くの船がこちらを利用していました。
最終的に水運として使われなくなったため、高瀬川を暗渠化して路面電車の線路を増やす計画が検討されたそうなんですが、地元の方がこれに反対して、河原町通りに変更されたとのこと。
現在でも見られるようにしてくれた当時の地元の方に感謝ですね。
皆様が見かけるちょっとしたものにさえ有名な人物との関わりがあったり、当時の人々の努力が見えたりするため、京都に旅行する際は、有名な観光地だけでなく、通りや橋、川等についても調べてから散策するのもお勧めです。
JR京都駅八条東口より徒歩約5分 | アルモントホテル京都
京都府京都市南区東九条西岩本町26-1
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